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解決例

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胎盤剥離の見逃し、対応の遅れによる胎児死亡ならびにDICの発症

30代 経産婦 / 開業医 産婦人科

事案

30代の経産婦Jさんは妊娠し、経過は順調で、通っていた産婦人科クリニックの医師からも異常なしと診断されていました。

ところが、妊娠37週0日、午後6時頃、Jさんは腹部に張りを感じ始めました。張りは午後7時頃に一旦治まったものの、午後8時頃になると再び強くなりました。

このためJさんは、通っていたクリニックに連絡し、午後8時40分頃、クリニックに到着しました。しかし、医師は全く病室に姿を見せず、処置は全て助産師一人で行われました。助産師はJさんに分娩監視装置を装着すると、胎児の心音を確認し、Jさんはそのまま入院することになりました。

もともと、Jさんのお腹にいた胎児は逆子であったため、帝王切開で出産する予定でした。当初、Jさんは、助産師から「今日すぐに手術はしない」と言われていましたが、午後9時40分頃、急に手術を行うことが決まりました。
この頃、ようやく医師が病室に到着し、午後9時50分頃、Jさんは手術のために手術室に移動しました。すると、突然助産師が「血圧が上がってる!」と叫びました。血圧計は189という数値を示し、ドップラーが示す胎児の心音は、とぎれがちになっていました。

その後、Jさんは救急車で私立総合病院へ搬送され、緊急手術を受けました。総合病院医師からは、Jさんの夫に対して「赤ちゃんはここに来たときには心音が低下していて既に手遅れの状態であり、お母さんも非常に危険な状態にあるため緊急手術をする。」との説明がありました。
手術により、Jさんは一命を取り留めたものの、DIC(播種性血管内凝固症候群)を発症し、Jさんのお腹にいた赤ちゃんは、残念ながら手術中に死亡しました。

問題点

Jさんに、陣痛ではない腹部の張りなどの症状があったことや、胎児心拍数モニタリング上も当初から除脈であったこと、午後8時50分には遅発性一過性徐脈もみられていたことなどを鑑みれば、医師は、胎盤早期剥離を疑い、超音波診断等により早期に診断を確定させ、速やかに帝王切開等の処置を行うべきでした。

医師ならびにクリニックがこれを怠ったために、胎児死亡、JさんのDIC発症という重大な結果が生じてしまいました。

解決

Jさんから受任した後、当事務所では、まず、クリニックに保存されていたJさんのカルテ等医療記録の証拠保全を行い、協力医の意見聴取を行いました。その後、クリニック側と交渉を行い、クリニック側がJさんらに対して、500万円を支払うことで和解が成立しました。

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