離婚の解決事例
最近の解決事例の中から、依頼者のご承諾を得て紹介しております。
夫の家事への不協力・暴力によって離婚に至ったケース
事案
Ｂさんと夫は、同じ職場の同僚でした。
Ｂさんは、結婚後、２人の子どもに恵まれましたが、子どもが生まれた後も、夫の実家で夫の両親と同居しながら、共働きで生活をしていました。
とはいえ、家事、育児と、仕事の両立は大変です。ましてや、夫の両親に気を遣いながらの生活は、Ｂさんにとってはストレスでした。
しかし、夫は、そんなＢさんの苦労を全く理解してはくれず、家事や育児にも全く協力してくれませんでした。そればかりか、夫は、Ｂさんや子ども達に暴力まで振るったのです。
夫に嫌気が差したＢさんは、離婚を決意し、子どもたちを連れて実家に戻りました。
そして、自分で家庭裁判所に出向き、夫との間で離婚調停を起こしたのです。
しかし、この調停が不調（うまくまとまらないこと）に終わってしまったことから、Ｂさんは、当事務所にご相談にお見えになりました。
【解決】離婚調停
離婚をする場合、お互いの話し合いでまとまらないときには、「離婚調停」という方法があります。
調停は、弁護士に依頼しなくても、手続きをすることができます。しかし、調停委員は、法律の専門家ではないため、言うことをききやすいおとなしい方を強く説得したり、偏った解決となることもあります。このため、より有利に進めたい場合などには、弁護士に依頼をしたほうがよいでしょう。
この「調停」でうまくまとまらなかった場合（これを「不調」といいます）、次は、離婚の裁判を起こさなければなりません。
Ｂさんは、すでに調停が「不調」になってしまっていたので、当事務所で依頼を受け、離婚の裁判を提起しました。
Ｂさんの夫は、Ｂさんが家事をしなかった、などと難癖をつけ、子ども達の親権を争ってきました。しかし、これに対しては、弁護士が反論を行い、結局、子どもたちの親権者をＢさんとし、養育費と慰謝料を受け取る、という内容の訴訟上の和解が成立しました。