交通事故の解決事例
最近の解決事例の中から、依頼者のご承諾を得て紹介しております。
交通事故による高次脳機能障害 相手方保険会社提示額1109万円 → 2400万円で解決
事案
本件事故に遭う以前のGさんは,おしゃれで,とても活発な女性でした。
どこへでも自転車に乗って出かけ,家事も一手に引受け,お料理も得意で,孫達と一緒になわとびをしたり、公園でボール遊びをしたりすることもありました。
本件は,自転車を押して、横断歩道のない道路を横断しようとしたGさんが,車の往来がないことを確認して中央線付近まで横断したところ、左方向から走行してきた相手方車両に衝突されたという事故でした。
事故発生時は夕方で,薄暗くはありましたが,Gさんが渡っていた付近には街灯もあり,運転者からGさんをみつけることは容易でした。
Gさんはこの事故で頭を強く打ち,高次脳機能障害のために後遺障害等級第7級(神経系統の機能又は神経に障害を残し、軽易な労務以外の労働に服することができないもの)という重い後遺障害を負いました。
Gさんは、右半身が麻痺してしまったため,歩く時には常に杖が手放せず,5分の距離でも休み休みでなければ歩けません。また,気力が起きない,言葉が思うように出てこない,ちょっとしたことを覚えていられない,といった障害も残存し,生活に大きな支障を来しています。
問題点
訴訟では,過失割合と損害額(付添費・将来の介護費用等)が主な争点となりました。
解決内容
裁判所から、当方の主張を金額面で相当程度考慮した和解案が示され,裁判上の和解にて,2400万円の和解金を得ることができました。