「サラ金の名義貸し」

Q:「調査のためのアルバイトとして、サラ金からお金を借りてきて欲しい。手数料は払うし、返済については一切しなくても良い。」と持ちかけられました。どうしたらいいのでしょうか?
Q:借金のし過ぎで自分の名前では借りられなくなった友人から、「返済は自分でするので絶対に迷惑はかけないから、名前だけ貸して欲しい。」と頼まれて、友人の代わりにサラ金から借金をしました。

名義貸しは自分の責任! 
 このような行為を「名義貸し」と言いますが、何と言われようとこのような事は絶対にしないでください。
あなたは名前を貸しただけといっても、法律的には名前を貸したあなたが債務者となってしまいます。サラ金が特にそのような事情を知っていれば別ですが、普通は契約書に名前を書いたあなたに貸したと考えているのが通常です。その後の支払を誰がするかについて、あなたと友人との間でどのような取り決めがなされているかは、貸す側の関知するところはありません。

 友人が、「絶対に迷惑はかけないから。」というようなときは、「必ず迷惑をかけることになります」と言っていると思ってください。
相当お金に困っていなければ人にこんなことは頼みません。すぐに、支払えなくなってサラ金から督促がきてしまいます。
 ただし、あなたがやむなく返済をした場合には、名義貸しを頼んだ友人に対して、代わりに払った金額を返すよう請求することは出来ます。
もっとも、友人にはお金がないに決まっていますから、取り返すことはほぼ不可能といっていいでしょう。  
クレジットでの名義貸し
 このような消費者金融のほかに、クレジットで名義貸しがなされることもよくあります。
 クレジットを法律的に説明すると、お店があなたに品物を売るとき、あなたがクレジット会社とクレジット契約を結ぶことによりあなたに代わってクレジット会社がお店に品物代金を一括払いしてくれ、その支払ってもらった金額をあなたがクレジット会社に分割して支払っていくというものです。

 ある自動車販売業者が、「売上成績を上げたいので、おまえに売ったことにさせて欲しい。クレジット会社から連絡があったら「車を買いました。」と答えてくれ。絶対に迷惑はかけないから。」と知人であるあなたに頼んだとしましょう。
 この業者は、あなたとの架空の売買契約とこれに伴うクレジット契約によってクレジット会社から代金の支払いを受けることが出来るのです。
その後、この業者がクレジット代金をきちんと返済してくれればいいのですが、こんなことをする業者は資金繰りに困っているに決まっています。すぐに、返済が滞るでしょうし、その場合にはクレジット会社からあなたのところに請求が来ることになります。
 もちろん、現実には車はありませんし、契約書にサインしたわけでもなく、クレジット会社に立替払いを依頼したわけでもありません。しかし、架空契約であることを知りながらそのような返事をしたあなたは、下手をすれば詐欺の共犯と言うことにもなりかねません。
 いずれにせよ、単に名前を貸すだけだからといった安易な気持ちで協力すると、痛い目に遭いますから、そのような依頼には絶対に応じないようにしてください。

(法律マニュアルは「弁護士も聞きたい法律相談」より引用・一部内容を訂正して掲載しております。)

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