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最近の解決事例の中から、依頼者のご承諾を得て紹介しております。

40代 女性総合病院

自己血の採血事故:日常生活動作での巧緻運動障害の残存

事案

Aさんは持病の検診で当該病院を訪れていました。自己血の採血を行うことになり、処置室に行くと、担当医ではなく、研修医がいました。研修医から「刺します。痛いですよ。」と言われて刺された瞬間、今まで経験したことのない痛みとしびれを感じました。Aさんは痛みを訴え、「自己血も献血もしたけど、こんなに痛いことはなかった。親指も人差し指もしびれています」と何度も訴えましたが、「普段の採血より針が太いので頑張ってください」と言われ、針を刺され続けました。
針を抜かれた後、Aさんの腕は指先から肩まで重く、動きませんでした。
Aさんは、まるでびくともない自分の腕にひどく戸惑い、このまま動かなくなってしまうのではないかという不安で胸が押しつぶされそうでした。

問題点

採血を行った研修医が、穿刺直後より、Aさんが穿刺部から指先にかけての激痛およびしびれを訴えたにもかかわらず抜去せずに採血を継続したこと。これによってAさんは日常生活動作での巧緻運動障害(小さいものがつまめない、ボタンがうまくとめられないなど)が残ってしまいました。

解決:示談交渉による和解

 Aさんは、現在もリハビリを継続していますが、示談によって和解金が支払われたことにより、いろいろな治療を試すことができるとおっしゃっていただけました。

  

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